偶然的な出目理論は必ず破綻する
日刊コンピ指数を出目理論として扱う方も多いと思います。確かに、日刊コンピ指数にも特有の傾向が存在することは認められており、出目理論がうまくマッチすることがあるのも事実です。しかし、出目理論を過信し、出目理論だけで日刊コンピを活用することは非常に危険です。
日刊コンピの出目理論では次のようなものがあります。
①日刊コンピ1位が86の時にコンピ指数70の馬を狙え!
②日刊コンピ1位が82の時にコンピ指数52の馬を狙え!
③日刊コンピ1位が78の時にコンピ指数62の馬を狙え!
④日刊コンピ1位が72の時にコンピ指数59の馬を狙え!
東西のコンピ指数が統一された2005年から2009年までの5年間で上記の出目理論の成績は下記のようになっています。
①勝率25%・単勝回収値112/複勝率59%・複勝回収値85
②勝率4%・単勝回収値115/複勝率16%・複勝回収値89
③勝率14%・単勝回収値112/複勝率38%・複勝回収値85
④勝率13%・単勝回収値129/複勝率33%・複勝回収値98
単勝回収値はすべての理論で100を超えており非常に優秀な成績を収めていることがわかります。しかし、このような出目理論を用いて馬券を購入するのは非常に危険です。上記出目理論の2010年以降の成績は下記のよう大きく成績を下げる結果となりました。
①勝率14%・単勝回収値65/複勝率49%・複勝回収値76
②勝率3%・単勝回収値77/複勝率17%・複勝回収値77
③勝率11%・単勝回収値79/複勝率37%・複勝回収値80
④勝率9%・単勝回収値66/複勝率34%・複勝回収値87
出目理論のなかにもサイコロで1の目が3連続出たというような「偶然的な出目」としっかりとした裏付けのある「必然的な出目」があります。日刊コンピ指数の出目は前者の偶然的な出目が非常に多く、「なぜ、コンピ1位が●●の時に指数値▲▲の馬が来るのか」と考えた時に答えが出ない物=必然ではないケースが大半です。
例えば、「コンピ1位の指数値が低い時にコンピ下位の期待値が高くなる」というのは必然的な出目になります。日刊コンピ指数は指数が低くなれば低くなるほど的中率を下げる傾向にあり、コンピ1位の指数値が低いレースでは混戦レースで上位人気馬の的中率が下がるため、必然的に下位人気の期待値が高くなるわけです。
日刊コンピ指数の出目理論を使う場合には偶然的ではなく「必然的な出目」を活用するようにしましょう。